Ian Gomm
What A Blow(1981)

この人も忘れてはいけない。B面1曲目「Nobody's Fool」は思わず身体が動いてしまい、拳に力が入る。 ジャケットも地味で存在感が無いが良い曲を書く。ニックロウの大ヒット曲「恋するふたり」はニックとこの人の共作だ。

Link Wray
The Original Rumble(1989)

A面1曲目に必殺の「Rumble」を収録。インストの曲なのに放送禁止になったという曲だ。インストを極めたいなら、この人を手本にすると良い。全曲インストのこのアルバムは最高の教科書となるだろう。

Magic Sam
Black Magic(1968)

1stアルバム『West Side Soul』よりも2ndの本アルバムの方が好きだ。エコーとビブラートの効いたギターの音が特徴的。全曲素晴らしい。自分の中でブルースの名盤ベスト10に入っている。

Rickie Lee Jones
Magazine(1984)

家族のみんなが好きなアルバムなので、キッチンのレコードプレーヤーでよくかかっている。みんなが寝静まった夜に聴くのも雰囲気があって好きだ。彼女は好きな女性ヴォーカリストではベスト5に入る。最新アルバムでは、鼻声過ぎて我慢できない曲が1、2曲あったが彼女の作品はどれも良い。


Happy End
Best Album(1973)

ベストというだけあって全曲良い。毎年1年の始まり正月に必ず聴くアルバム。それはB面 の「春よこい」の歌詞のせいかもしれない。CDだとサラッと聴き流してしまうが、LPだとしっかり頭にこびり着くから不思議だ。はっぴいえんどのメンバーは大滝詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆の4名。

デキシードザエモンズ
Somthing Dew(1996)

「ハロー!ガールフレンド」「電車にのって」「ゆらゆら」などジョンレノンの匂いがして好きだ。時折レコード棚から出しては聴きたくなるアルバム。デキシードザエモンズはレコードを聴くのも、ライブを見るのも、違った感じで両方楽しめる魅力を持ったバンドだ。このアルバムの次に発表した『ロイヤル・ラウンジ』録音時に、所有している1955年製のテレキャスターを貸してあげた。こちらも真空管機材が豊富に使われた楽しいアルバムだ。

Plastics
Welcome Plastics(1980)

中学2年の夏休みによく聞いていた。あまりにも好きだったので大学生のときには、電気グルーブに在籍していた砂原君達とプラスチックスのカバーを沢山演奏するバンドを作った。おもちゃ箱をひっくりかえしたような楽しい曲がいっぱい収録されている。全曲Rolandのリズムボックス(多分TR-808ではなくCR-78)の音が気持ち良い。

Todd Rundgren
Somthing Anything?(1972)

2枚組のABC面を自分一人で多重録音している。ステューダ−のレコーダー、グランドピアノ、転がったタム、読みかけの新聞、ロウテーブルの上に裸足で立ちギターを肩から下げてピースサインをするトッド・ラングレン。中の写 真を見ると、一人で気合いを入れてやっているのがよくわかる。名曲「I Saw The Light」を収録。D面ではジュニア・ウエルズでお馴染みの「Messin' With The Kid」をやっている。

King crimson
In The Court Of The Crimson King(1971)

小学校5年のときに、3歳年上の近所のお兄さんに借りたレコード。A面 1曲目「21世紀の精神異常者」は小学生には強烈過ぎた。B面1曲目の「ムーンチャイルド」は甲斐バンドにそっくりな曲があって繰り返しよく聴いた。ジャケットのイラストが恐かったので、夜は新星堂の紙袋に厳重に入れて自分の部屋には絶対に置かなかった。このお兄さんから他にも『はっぴいえんど3rd』『エリッククラプトン&ドミノス』『ピンクフロイド/狂気』『ビートルズ/ホワイトアルバム』を借りた。

House Of The Blues Vol.1(1995)
このレコード会社は倒産してしまい、現在は入手するのが困難だ。鮎川さんと松本康さんが選曲と各曲の説明を詳しくしている。ジャケット写 真はシーナさんが撮影。鮎川さんの家に遊びに行ったときに、「長く探したが無いんですよ。」という話をしたら、鮎川さんが"夢のパラダイス"の歌詞のように「俺のスペアを1つあげよう」と言い、俺に手渡した。ランブルでは、このアルバムから何曲もカバーをしている。ブルースの教科書的なコンピレーション・アルバム。Vol.2も出ているので、見つけたら即購入したいCDだ。